なんだろう、俺の発見伝

タイトルは友人の案。

鍋をした

今日は鍋をした
いい場所だった
土鍋を持ってきた
ゲストも来た
うまかった
酒を飲んだ
いろいろ考えた
いろいろ話した
話しながら考えた
中島らもを読んだ
いろいろ考えた
浮かんでは消え
膨らんでは弾け
川のせせらぎのあぶく
そんな風に生まれる言葉を読んだ
俺と同じだった
黙っている時はだいたいそんな感じだ
らりってるのでは
んなわけあるかアホ
アホというのがアホであり
つまり、そう、そうなんだ
中島らもは面白い
今日は鍋だった
明日は雨のようだ
今日は本が読めた
晴読雨読
そんな生活に変えればな
今の自分は砂漠の砂
何を与えても干からびる
映画を見ても
本を読んでも
川のせせらぎの泡のように
浮かんでも
書くときには消え
浮かぶ時は
ペンと紙が離れている時
指とキーボードが離れている時
トイレで紙を取る時
自転車で学校に向かう時
だから、ああ、そういう
チキンスープ・ライス入り
土曜日だった
鍋をした
楽しかった
外でも暖かかった
りんごと炬燵
それに冷ややかな目も忘れずに
チキンスープ・ライス入り
鍋をした・うどん入り
日曜日
本を読んだ
家に帰った
漫画を読んだ
漫画を読んだ
午前四時だ
やっと眠くなってきた
と思っただけだった
鍋をしたんだ
美味しゅうございました
なんだこのクソみたいな詩
鍋をした
うまかったなあ