なんだろう、俺の発見伝

タイトルは友人の案。

映画『レ・ミゼラブル』の熱さ

数日前、映画『レ・ミゼラブル』を観てきた。小説の方は2巻までしか読めてなかったけど、「思い立ったが吉日論」でさっさと見ておこうと。

 

感想としては、何も言うことができない。言葉をなくさざるを得なかった、と表現した方がいいのかもしれない。ありきたりな言葉で表現すると逆にその作品の評価を下げかねないし。

なんでこう思うに至ったかというと、小説を全巻読破してなかったからだと思う。ジャンバルジャンとコゼットが修道院で暮らすようになるところまでは読んでいたけど、そこから続きはわからないから、これからどうなるだろうを思って、でも小説読んでたからファンチーヌの恋人のクソ長い薀蓄とかユゴーのストーリーと間接的に接するながーい話のワーテルローの戦いに出てくる小さなエピソード(これが後にさり気なく出てきたから脳汁出まくった)とかを知っていたから、単に映画を観るというよりも深く観れたからなのかもしれない。とにかく熱かったな。

 

小説も十分に熱いんだけどときどき上に書いたような感じで横道に逸れるから冗長に感じることもあるし、あと単純に1ページに入ってる文字量が多いから読むのに疲れたりしちゃう。ただ、文章は何度も読めるから熱いと感じたところにずっと浸れることもできるわけで。

その点映画は小説のダイジェスト版みたいになっていて、タイミングよく物語の要所要所を置いているから3時間の視聴時間も苦にならなかったのだと思う。

 

なんか「小説と映像の差異」とかいう高校の国語の教科書に出てきそうな批評文になってしまったけど、タイトルにあるように俺はこの作品の熱さを知ってもらいたい、レ・ミゼラブル」を読んだことない人にも、観たことない人にも。

だからネタバレにならない程度に書いていく(と、熱かったとしか書けそうにないんだけども、とりあえず何か書く)。

 

この映画はミュージカルを映画化したものなんだけど、所々で大学の教養科目で習った覚えのあるオペラの手法が出てきて、ただそれの名前が思い出せなくて、うああー!ってすごくもどかしかった。複数人のセリフが独立しつつも折り重ねるように音楽と絡み合う、こんなかんじの手法に名前があるはずなんですが誰か教えてくれたらありがたいです。ググっても、検索する言葉が悪いのか出てこないから、検索自信ニキにもお願いします。という感じで芸術科目を受講したけどあんまり覚えてないという大学生も楽しめるよ!

ところで小学校のとき道徳の本に「銀の燭台」という物語があったことをおぼえているだろうか。今もまだ載っているのか道徳の本って残っているのかすら知らないけど、当時あれを授業で読んだときは「とりあえず貧しい人にはなんかあげればいいんだろ(鼻ホジホジ)」という感想しか抱いてなかった。だけど、こんなふうに感じた人も俺の他にもいたと思う。読んでなかった人もいるだろうし。そもそも「神父甘すぎだろ。なんで警察に本当のこと言わねえんだよ。バカじゃねーの」と思った人もいると思う。でもそんなふうに思った小学校の頃から、もう何年も経っていろいろなことを知った、というか知らなくていいことまで知ってしまった。という状態だからこそ見かえすと「この神父すごいな」とか「ジャンバルジャンも強いやつだな」というのがわかると思う。ジャンバルジャン本当に強いよ肉体的にも精神的にも。

 

ネタバレせずに書くのすごく大変だからちょっとネタバレするけど、「ジャンバルジャンは死んだ!」ていうセリフが小説と映画で全然意味が違っていたことも熱い。アドレナリンぶわーってなる。

 

まあ、ネットなんだから探せば他の人たちがネタバレ内容書いてるだろうけど、俺はこのへんでやめとく。あくまで熱さを伝えたいだけだし。地上波で流れたときにはこの頭にずっと残り続けている熱量すべてをここにぶつけようかな。

最後にwikiでの概要を引っ張っておく、と思ったがあらすじで面白いところの5分の4くらいまで書いてるからここに載せるのやめた。ほんとクソだわウィキペディア。

とりあえず青空文庫ていう無料で著作権切れてる作品読めるサイトのURL貼っておくから興味がわいた人はここから触っていくといいんじゃないかな。 http://www.aozora.gr.jp/

 

まあ、本もいいよ、風呂の中でも読めるし。