なんだろう、俺の発見伝

タイトルは友人の案。

登下校の道

アラームの音がけたたましく鳴り、そんなに寝覚めのよくない朝となる。ベットから起きて、ガラス障子の腋を通り、キッチンに出て、朝食の用意をし、できたら机にて食す。仕度をし、玄関から、昨日鞄とまとめたごみを持ち、下宿を出る。だいたい方角的に日航が直射するので浄化されながら階段を下りる。自転車に乗って学校へ向かう。老人ホームを横切り、大きいマンションの噴水を眺めながら左折、線路脇に備えられた地蔵と花壇を過ぎてクッサイ川「擂鉢川」とかいう二級河川、とにかくクッサイ川を渡る。踏切を渡ると先の信号で、いつも二択が生じる。青ならGo、赤なら左折。今日は運が良かったのでGo。県道33号線から枝分かれした道、といっても2車線の大きな道に当たるまで直進。ここでも二択が生じる。車があんまり通ってなかったら隙を見てGo、混んでいたら道に沿って、直進。今日はここでも運が良かったのだが、さすがにここも略すのはなんとなくつまらないので、運が悪い方を書いておく。道に沿って直進。ジョイフルを過ぎて、交差点に出る。右の信号が赤ならそのまま直進。この場合、信号が赤だとする。しゃーなしで直進。向かいの道は大学が直線上にあるが、だいたいの場合、この大きな道を渡るのは後になる。このあと踏切があり、運が悪いと(ここで捕まると)非常に面倒くさい時間が待っている。どうめんどくさいか。渋滞気味の道路、カンカン甲高い踏切の音、バイクのエンジン音、肝心の列車の進行が徐行なのかくそ遅い、ここまで羅列した時点で面倒さがわかるだろう。踏切を過ぎるとデオデオ、コープなどがあり、交差点に当たる。ここの信号は待ち時間が長いので、待たずに直進。向かいにはガラス張りの市立図書館。30メートルくらい走ると自転車屋があり、よくここで自転車の空気を補給したりする。で、ここの信号。待ち時間は日中ならほとんどないと言っていい。ボタンを押した次の瞬間には青に変わっているくらいちょっと度が過ぎた歩行者優先の信号になっている。かつ2車線の大きな道はここまでくると1車線になっている。単純に渋滞が起きていても歩行者に危険は少ない。この信号を渡ると大学はもう見えている。が、門までちょっと遠い。今回これでは経済学部と教育学部の間門までの道程の説明とする。さて、大学の横に道があり、そこを通る。右は住宅地。奥には中学校が面している。左は大学の施設がすこしおがめる。プール。おっと女子寮があるではないか。ああ諸君、私が書きたかったのはここのことだ。中学校の向かいに女子大学生の女子寮があるのだ。これを今書いている次点でなぜいまさら気づいたのだろうと我を疑うほどだ。中学生、大学女子寮。俺の脳内は官能の神エロスと知恵の神アテ-ナーに祝福されながら俺の小宇宙は継続的に爆発、そして自転車を爆走させる。たまに中学校の塀の上に猫が佇んでいる。この時はいなかったがともかく、このショタコンロードをすぐ左折。時折自転車や車が通るので気をつけつつ左折した方が、爆走のリスクと鑑みて無難だ。間門はすぐそこだ。我々は勝利したのだ、遅刻という魔物に。しかしこの戦いは無慈悲で、終わりがない。今回示したルートは最短ではないのだ。我々は常に遅刻という魔物と戦う準備がなければならない。登校の道についての文章もここまでだ。各人、自愛せよ。