突発旅行04.26 三宮→神戸→大阪→難波
それでは、前回からの続き。パン屋で朝飯を食ってだいたい9時を過ぎても、行先がまだ決まってなかった。Oに聞くと神戸ハーバーランドを推され、では行ってみるかと神戸を目指し電車に乗った。10時ごろに着。人の流れに任されつつ歩いていくとアンパンマンランドに流れ着いた。
やっとここら辺で一帯が複合商業施設だということをしっかり認識し、広くてデカいショッピングモール、UMIEに向かう。
ウルトラマンの背中、漂う哀愁にぐっとクルものがあった。ZARAやH&M、GAPで半額券を貰ったりと、結局何も買わずにウインドーショッピングをしていた。荷物になるからと買わなかったことは後に少し後悔することとなった。
ちなみに今回のお土産といえるお土産は八つ橋2袋のみである。すでに1袋は俺のおなかに入ってしまった。八つ橋をあげれる女の子が欲しいところだ。
12時ごろまで散策をし、なかなかいいところだなゾンビ映画に使えそうだ、とか話したところで翌日には京都に行くと大まかに計画していたので、ここらで大阪に行こうと、大阪駅に向かった。大阪駅に着くと、急遽Mが新幹線でこちらに向かっているとのこと。時間がかかるらしく駅横のヨドバシカメラでヘッドフォンを物色したり、電化製品エリアを見学していた。フィギュアを見ているとその造形の粋に感嘆した。
アメコミフィギュアを感心していたところでこれだ。瞳孔ひらいてんじゃねえか。
午後1時のころ、ブラブラすることも疲れてきたのでヨドバシカメラから脱出し、傍の道のベンチで足を休める。このベンチが「すれ違い通信用ベンチ」であり、都市としての品格の高さに唸った。だって「すれ違い通信用ベンチ」だよ?「すれ違い通信用ベンチ」ってなんだよ。出会い厨かよ。そんなにオープンなのかよ。というかすれ違いなんだからバックに隠し持っておくだけでできるもんじゃねえのかよ、このベンチがあるかないかで都市としての規模や、経済が比較できそうなものだな。と一通りツッコミながらMを待っていた。Tは途中でトイレを探しに魔宮YODOBASHIに入り込んでしまい、俺は一人で都会の陽に当たりながらぼーっと過ごした。今思えば、合流地点をもう少しわかりやすいところ、例えば喫茶店とかにするべきだった。それならばケータイを充電でき、涼しく、人の濁流に揉まれる必要もなく、人混みに酔うこともなかっただろう。
大阪に詳しいネットの友人、略してネットモのFさんにこれだけは行った方が良い場所をLINEで尋ねたり、ツイッターで暇を弄んだりして、大体午後2時、Mと電話の末合流、Tがトイレから戻ってきて、3人が揃った。
ここからわたしたちの突発旅行は加速し始める。Tと私は早朝の5時から歩き回り、すでに起床から7時間経っていて、一方Mは岡山で友達とオールでカラオケ、朝になって大阪行きの新幹線に乗り、ほぼ一睡もしてなく、つまり三人ともなかなか疲労が溜まっていた。
Fさんからのアドバイスから難波へ電車で向かう。またFさんが大阪に来ると言われたので久しぶりに会ってみようと言うことにもなった。
この時は気づいてなかったが、ここでミスを犯してしまった。JR難波駅に降り立ってしまったのだ。本来の「難波」たる「難波駅」から約1キロも離れている。荷物もロッカーに預けてしまった。あとで後悔することになろうともつゆ知らず、難波の町を歩いていった。
心斎橋筋で人混みにもみくちゃにされ、横の道に流れると桃色店が連なっている。うわぁ、うわぁ……と心の声が外に漏れつつ歩き進め、適当に昼飯が食べれる店を探した。イタリアン、カレー店、ラーメン屋、いろいろな店を過ぎていく。「これが大阪の飯だ」と言い張れる料理を私たちはよく知らなかったので、かなりの距離を歩いた気がする。夜に栄える店が多いエリアなのもあり、かなりの店が閉店していて、かつ私たちの土地勘が頼りなくどこに行けばいいのかもあやふやだった。
突発旅行の教訓その一 じゃらんを確認しなくとも、なにかしら食事に関しての情報はあるだけあったほうがいい。
ペットショップで退屈してそうな犬を見て、思わず写真を撮ってしまった。
「だるいんじゃ~」
そんな声が聞こえてきそうなこの顔である。
桃色店的区域から離れ、わたしたちはあるラーメン屋に入った。
あぶらーめんを店特有の面妖な食べ方で食し、腹を満たしたところで4時だった。
さて、もう30日の午前3時である。昼間から少しずつ書いていくと推敲しながら書けるから良い。
待て次回。