昼飯第一60分片手スマホ書き

男は荒山豪太。そう言った。50絡みの、加齢臭沸き立つ管理職、というのがその男の社会的ポジションだった。家族はいない。駅前の道路脇に9時過ぎに現れるおでん屋の常連である。店の机にもたれるように現れては「酒…」と呟いて握りしめていた300円をテーブルの上に話し、ビールを煽り、席に座ることもなくその後すぐ去って…